血が流れる―


大地が赤く染まり―


憎しみの連鎖が始まる―





【the setting sun】
         Vo5

中忍試験を突破した私達は
何度かの死線を繰り返し上忍になる頃にはお互いに12歳と13歳になって
チヨママの管理する傀儡部隊から二人で管理する傀儡部隊をもつようになった。

「ガ―…サソリ状況は?」

「……ガ―…問題ねぇ」

「こちらも問題ないわ…ガ―」

「…ザ―…ガ―…無線の調子が悪いな…もう少しで…だ」

「ガガ―…もう一度御願い」

「…ザ――…で合流だ」

「了解!…ガガッ」

国境付近で他国の忍が進入したらしい情報を入手して、
警備と、見つけ次第殲滅の任務だった…

実際に現場に来てみたら他国の忍がわんさかと居たわけで
2手に別れて殲滅に成功。

無事に任務は完達した私達は合流地点へと向かう。

様…」

「…様って…私偉くないんだけれど…」

「しかし…」

「しかしもかしこもないの!偉いのは私じゃなくてチヨママでしょ?それで話はなに!?」

「先ほどから幾つかの気配が…」

「…うん、気づいてるよ、
どうしようか…サソリ達と合流してからの方がいいと思うんだけど…」

「気配が近づいて来ているので、合流後と言うのは困難かもしれませんね…」

「仕方ない…か…ガガーサソリ!」

「ザ―――」

「ガガ…サソリ、聞こえてる??」

「ザ――」

「無線は使えないか…」


―ヒュッッン―

「追いつかれた!?」

様!!ぐああああっっ」

投げられたクナイに起爆札が付いていたらしく、
私の後ろにいた隊員が爆風で飛ばされた

「っっしょうがない…ここでやるしかないか…」

足を止めた途端に続々と現れる忍。
その数はざっと見ても10人は居る。

「なんでこんなに進入してんのさぁ…警備おかしいんじゃないの??」

「コイツが黒揚羽か!」

「そうだ、奴に間違いないチャクラを操る姿が空を舞う黒揚羽だと聞いたが…」

自分の隊の残りは私を含めても4人、一人は負傷して動けない…
狙いは私…

「こいつらは私が食い止めるから、貴方達はサソリと合流してちょうだい」

「「…」」

「ちょっと!聞いてるの!?さっさと動きなさいっ」

私のすぐ後ろにいたはずの隊員が何故か敵のすぐ側に移動している

「…どういう事よ…」

「ぐ…貴様らぁ…どういうっっぐああああああああ」

懐から暗部の面を取り出しつつ
負傷した隊員のとどめをさし近づいてくる。

「我々は貴方を抹殺するように言われて貴方の隊に配属されたんですよ…」

不気味にニヤリと笑って口にする言葉は衝撃的な言葉だった

「ど…どうして…」

「今や、信じられるのは真に国のモノのみ…この精鋭たちも砂の暗部…」

「お前は出生の分からぬ身、いつ裏切るか分からぬ上力が強いからな…」

「なっっ私は里を…チヨママを裏切ったりしない!!」

「口ではどうとでも…それに敵国の術で今はそう思ってるだけやもしれぬ」


悲しかった。
砂の里で暮らした年月はかけがえの無いモノだったし、
一緒に過ごしたサソリもチヨママも大好きだった。
ぎこちなかった砂の人とも年月を経て打ち解けたと…そう思っていたのに…

それすら全て偽りだったのか…?


「お前の側にはいつもサソリ様がいたからな…今回の任務で出た損害はでかかったが
これで無事任務達成だ…」

「っサソリ!!サソリも狙われてるの!?」

「馬鹿を言え、サソリ様はチヨバア様の正式なお孫様、お前と同じにするなっ」


サソリは対象外という事が分かって安心したけど、
今の自分の状況はまったく安心なんて出来ない。

たとえ、今ここでこいつらを凌いでも自分はもう砂には帰れない。
帰ったとしてもサソリやチヨママに迷惑を掛けるのだけはゴメンだ…

「(まぁ…自分が死ぬのもゴメンだけど…)」

「さぁ、お話の時間は終わりだ…覚悟はいいか?」

「覚悟はいいか?なんて聞くなんてずいぶんと親切なのね」

笑顔で返せば顔を真っ赤にして怒りをあらわにしている。

その隙にチャクラを練り上げて
私のお気に入りの傀儡、桜鬼(オウキ)と鶴鬼(ツルギ)を口寄た。

「さぁ…逝こうか?」













!!!!!!」

チィッ
さっきから無線が通じねぇ…妙な胸騒ぎが収まらねぇ…

そもそも、今回の任務は妙だった…

オレとを業と分断させるように攻撃してきやがって
気が付きゃ2手に別れていやがった。

砂の里の考える事なんざ
興味も無かったが、奴らがに不信感を抱いてるのは
百も承知だった…
だから同じ隊でなければ忍になんざならねぇって言ったてのに…

「おいっっ!!!!!!!」

「ガッガガ――ザ――」

「チィッッ急ぐぞ!」

「「「はっっ」」」








次第に濃くなってくる血の匂い。




早くなる鼓動――




大地を染める赤――




その中心に横たわる2体の傀儡――




その下で小さな手が赤く染まっていた――